ぼくが瓦割りをはじめた理由を本の中のキャラクターが自分と全く同じことを言っててビックリした話

本読むの好きですか? ぼくは大っ嫌いでした。短編集と出会うまではね♪

とにかくマンガばっかり読んで、ゲームばっかりしていた学生時代。あの頃から本読んでればなぁ〜。なんて後悔しても仕方ないんで、今、絶賛インプット中です。

ということで毎日、お風呂で半身浴しながら短編集を読んでいます。いうならば、ポップコーン食べながら映画を見てるのと一緒。ただ単にお風呂にゆっくりつかり、リラックスしながら小説という物語を楽しむ時間にしています。

なので基本、勉強とか仕事とかの本は読んでません。っていうか、そもそも短編集に自己啓発とか、いわゆるビジネス書みたいなジャンルないんですけど。

でもたまに パンっ! と仕事モードのスイッチが入るときがあります。この人(本の中のキャラクター)ぼくと同じこと言ってる〜! 思ってる〜! ってなりません?

きっとこういう経験あなたにもありますよね?だからなんとなくわかると思うんです。

ぼくが経験したのは『短編ベストコレクション2015』徳間文庫。これまでにも2008、2013、2014と読んできたのですが、多分はじめてのこと。もしくは昔はお酒飲みながら読んでたから、話半分しか、脳に入ってきていなかったのかもしれないけど。(汗)

その中の、飛鳥井千砂さんの『夜の小人』という作品。

主人公はお客さんの少ない時やお店が休みの時にお店のショーウィンドウなどのディスプレーを入れ替えるディスプレー装飾職人。

人の目に会えて触れないように仕事をするのが美学とも言える職人の世界。そこにある日チャラいイベントプロデューサーが仕掛ける華やかな表舞台でのディスプレーショーの話が持ち掛けられる……

続きはウェブで。っていう話なんですけど。

このプロデューサーが一見ただのチャラ男に見えるんですけど、いいこと言うんですよね〜。

特にぼくに響いた言葉。

今ってさ、(中略)芸術もエンタメも趣味も、何もかも細分化されてて、消費者、受信者が、ピンポイントで好みのものを選べる時代になってるでしょう?(中略)

どのジャンルにも一定のファンはいて、ゼロにはならないけど(中略)でも横ばいのままじゃ、どんな産業も発展しない。発展しなければ新しいファンが現れないし、、今の一定のファンが一人ずつ減って行けば、いずれは潰れることになる。(中略)

だから、品の無い言い方かもしれないけど、僕はあらゆる網の張り方をして、少しでもこちらに注目している人を、釣りたい。どんな入り方をしても、本質を見ることができる人というのは、必ずいるから。(中略)

最終的には、僕らの利益のため、僕らの仕事を発展させるため(中略)。方針や譲らないプライドを持つことも、大事だと思う。その辺りはバランスとしか言いようがないけれど、でも頑なになり過ぎると、かえって自分たちの首を絞めることもある

いやぁ〜何って? ぼくが瓦割りをはじめた理由と全く同じだったんですよね〜。だからグッときちゃってね。こういう言い方すると気持ちがうまく伝わるのか〜って感心しちゃったんですよね〜。

また、このチャラいプロデューサーの名前『石丸』っていうんです。しかも作家さんも同い年みたいで、なんだか縁を感じちゃって♪

とまぁ、こんな出会いがあるのも読書の楽しみのひとつかなぁ〜なんて感じましたって話でした。

それではまた明日。

2017.02.07 1400字@40分